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中央線・滝子山~大谷ヶ丸(1,644m)

平成26年(2014)5月14日(水)8名
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寂ショウ尾根(南稜)の標高1,450m付近に咲くイワカガミ(岩鏡)
笹子駅~寂ショウ尾根~滝子山~大谷ヶ丸~米背負峠~天目山温泉のGPS軌跡
笹子駅前から国道20号線(甲州街道)を大月方向へ歩きます。15分ほど歩き左手に見える中央線のガードをくぐります。稲村神社前を通り中央高速道の陸橋を渡ります。右手に桜森林公園を見て歩き大鹿川に掛かる橋を渡ります。橋から100mほど進んだ右側に軽トラックが入れそうな道があり、寂ショウ苑(漢字)と書かれた板が付けられています。草書体で書かれていて、しかも古いのでほとんど読み取れません。林道からここを入って100mほど進むと右側に寂ショウ苑の古い建物が出てきます。寂ショウ苑は個人の別荘のようですが、現在は住んでいる形跡はありません。この建物があることから、滝子山南稜は寂ショウ尾根といわれています。
寂ショウ苑脇の寂ショウ尾根入口
寂ショウ尾根へはこの建物の前を左に(写真の矢印の方向)入って進みます。直進(×印の方向)すると途中から踏み跡が無くなり迷う恐れがあります。暗い樹林帯の中を進み20分ほど歩くと送電鉄塔が出てきます。更に10分ほど登っていくと林道に出ます。林道の直ぐ斜め向かいに「寂ショウ尾根」の大月市道標が付けられています。最初はロープをつかんでの急な登りですが、そのあとは次第に緩やかになります。
標高800m付近、新緑の尾根道
寂ショウ尾根は広くないので踏み跡はしっかり付いています。広葉樹林の明るい尾根は新緑が見事です。適度に日も差して気持ちのよい登りができます。
標高1,000m付近に咲くヤマツツジ
標高1,000mくらいのところで色鮮やかなヤマツツジが出てきました。花の大きさは少し小ぶりな感じです。新緑の中で一際目を引きます。
標高1,270m付近から岩場が出てくる
標高1,270m位のところから岩場が出てきます。ここでストックをしまいます。ホールドの手がかり足がかりはしっかりしています。ルートには赤いペンキマークが付けられています。これを見落とさないようにして三点確保で登って行きます。
ミツバツツジがまだ残っている
このあたりはまだミツバツツジが咲いています。咲き始めて日も経つのか三つ葉が開いています。標高1,350m位から富士山方向の展望が開けます。正にこの展望は一幅の絵を見ているような感じがします。今日は高曇の天気です。キャンバスの背景はグレーの雲です。そこに白い雪をいただいた富士山がくっきりと聳えています。富士山の足元には角(電波塔)を生やした鬼(三ツ峠山)が控えています。
岩稜帯に咲くイワカガミ(岩鏡)
標高1,390mあたりからイワカガミがポツポツ咲き始めてきました。登るにつれてイワカガミの咲く数が増えてきます。標高1,450m付近がこの時期一番咲いている部分でした。濃いピンク色や薄いピンク色のイワカガミが岩場にビッシリと群生して咲いています。標高1,490m付近で岩場はなくなり、そしてイワカガミもなくなりました。岩稜帯は標高1,270mから始まり1,490m間の標高差約220mにあります。イワカガミの咲く地帯はそのうち標高1,390mから1,490m間の標高差約100mに分布していることが判りました。この先は浜立山からの尾根と合わさり、更に登り下りをして行きます。
イワカガミ
岩場に生えることと光沢がある葉からイワカガミ(岩鏡)の名があります。イワカガミには多くの種類があります。本来のイワカガミの他に、高山性のコイワカガミ、関東地方に多いヒメイワカガミ、東海地方のヤマイワカガミ、日本海側のオオイワカガミなどよく似た亜種や変種が分布しています。箱根の神山のはベニバナヒメイワカガミと呼ばれています。坪山のイワカガミと滝子山のイワカガミは葉の形がよく似ています。そしてヒメイワカガミの葉に最も近いように感じます。
ムシカリ(虫刈) 葉はこれから緑色になり虫によく食われる
やや低めの木に咲くのはムシカリの白い花です。葉が虫に喰われることが多いのでこの名が付きました。葉は開いたばかりで黒っぽいですが、日が経つと緑の葉になります。そして若葉の展開する様子が面白いことでも知られています。葉は丸くまるで亀の甲羅のようです。そのためオオカメノキ(大亀の木)の別名があります。
急な登りのロープ場を乗り越えると富士山の展望が開けます。前方に更にもう一つのピークが見えてきます。これが目指す滝子山の山頂です。
滝子山山頂から見る富士山と三ツ峠山(手前右)
滝子山は大月市の秀麗富嶽12景、また山梨百名山にも選定されています。山頂は二つに分かれていて西側のピークは標高1,610m(又は1,620m)。東側のピークは標高1,590mで二等三角点が設置されています。通常は西側の最高峰が山頂です。この滝子山の山頂は細長くて狭いです。集合写真を撮るときは注意しないと後ろが危ない位の狭さです。ですので幅は4mくらいでしょうか。しかし、ここからの展望は素晴らしいです。富士山の左側には杓子山、御正体山、丹沢の山々が見えます。足元の遥か下には今朝ほど歩いてきた麓の風景が見えています。中央高速道路や渡ってきた陸橋も小さく見えています。
滝子山山頂からの大谷ヶ丸(左)、黒岳(中央)、雁ヶ腹摺山(右)
富士山の反対側にはこれから登る大谷ヶ丸が尖った姿を見せています。大谷ヶ丸の右にはハバイマ丸、小金沢連嶺の黒岳、そして旧500円札の富士山で有名な雁ヶ腹摺山が見えています。大谷ヶ丸の左側には少し霞んで奥秩父の国師ヶ岳が、更にその左には金峰山の雪と五丈岩も確認できます。大谷ヶ丸へ至る道は今までの寂ショウ尾根とは打って変わって緩やかになります。滝子山からは標高差100mほどを下ります。あとは緩やかな起伏を繰り返して次第に登って行きます。このあたりはまだ春浅く芽吹き始めたばかりです。シダ類やヤブレガサも芽吹いて開いています。
先ほどの滝子山山頂から大谷ヶ丸を見た時、大谷ヶ丸手前の一帯は濃い緑に覆われていました。その濃い緑の中を今歩いています。ここはカラマツの林でした。カラマツが芽吹き新緑を迎えています。足元の林床にはヤブレガサが多く、小さく白いワチガイソウや何種類かのスミレ類も咲いています。やや急な直登をこなした先に大谷ヶ丸山頂がありました。本日のコース最高地点1,644mです。大谷ヶ丸(おおやがまる)の周囲は樹木に覆われていて展望は開けません。
大谷ヶ丸へ向かう途中の新緑風景
大谷ヶ丸で10分ほど小休止したあと米背負峠へ向かいます。やや急な下りです。下からマウンテンバイクを担いで運んでくる若い男性と行き会いました。10分強の下りで米背負峠へ到着します。米背負峠は古くから国中(くになか:甲府市を中心とした一帯)と郡内(山梨県都留郡一帯)の交易の場でした。国中からは米穀を郡内からは絹布を互いに持ち寄り交換した場のようです。文字通り麓からはるばると米を担いで運んだのが米背負峠(こめしょいとうげ)の名前の由来なのでしょうね。
この米背負峠からは比較的緩やかな沢沿いの下りになります。芽吹き始めた新緑の中に点々とムシカリの白い花が咲いています。沢に掛けられた丸太橋は古くて朽ちています。沢沿いにはハシリドコロが咲き始めています。またネコノメソウや珍しいチチブシロカネソウも見かけました。新緑を楽しみながら米背負峠から下ること40分ほどで林道に出ます。ここからは長い林道を天目山温泉を目指して延々と下って行きます。途中で展望の良いところがあり南アルプスの山々が見えました。右から左へ甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳が白い雪をかぶって帯のように連なっています。長い林道を早足で歩き1時間強で天目山温泉に到着しました。途中には百数十mの真っ暗いトンネルがありヘッドランプがあると便利です。天目山温泉から携帯電話でタクシーを呼びます。20分ほどでタクシーはやって来ました。ただし、水曜日の場合は天目山温泉が定休日のため注意が必要です。天目山温泉の中にある公衆電話は使えません。ここで携帯電話が通じないと甲斐大和駅まで歩くことになります。ちなみにソフトバンクは通じませんでした。ドコモは使用できました。多分ですがauも使えないかもしれません。またバスは土日祝日以外は平日運行はしていません(季節運行便有り)。
笹子駅~寂ショウ尾根~滝子山~大谷ヶ丸~米背負峠~天目山温泉のコース断面図
コースタイム 歩行6時間30分 距離16.1km 累積標高1,802m -1,444m
JR中央線笹子駅8:34→寂ショウ尾根入口→9:43林道横断→岩稜帯(休憩20分)→12:42滝子山13:20→14:38大谷ヶ丸14:50→15:00米背負峠→15:38林道→16:40やまと天目山温泉(タクシー¥2,530/1台)~甲斐大和駅17:27発~大月駅(打上げ)
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