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箱根・明神ヶ岳(1,169m)

平成26年(2014)5月7日(水)2名
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日当たりのよい乾いた草原に咲くアズマギク(東菊)
宮城野支所前~明神ヶ岳~道了尊のGPS軌跡
小田原駅からバスに乗り、「宮城野支所前」バス停で降ります。バス停から40mほど戻り「宮城野」の信号を左に入ります。郵便局を左に見て進みます。直ぐに道は二俣になるので直進する細い道を行きます。この入口に明神ヶ岳への道標が付けられています。ここからは要所要所に道標が付けられていて迷う心配はありません。
宮城野支所前からの登山道(県道723号線)
上の写真は宮城野から明神ヶ岳の稜線に至る登山道です。この登山道は日が差して歩きやすそうに見えます。実際には別荘地の脇が多いので日陰のところが多いです。勿論登山道なのでもっと急なところや岩がゴロゴロしているところもあります。下りに使うと結構滑りやすいかもしれません。ところでこの道はなんと県道723号関本小涌谷線でした。車が通れない登山道が県道なのです。ヤフーの道路地図を見ていて、この登山道に県道のマークが入っているのに気づきました。調べてみたら昔(大正の頃)から宮城野と道了尊をつなぐ道路計画があったようです。実際に現在、強羅と宮城野の間が県道723号線になっています。また大雄山線の関本から道了尊に至るバス道路も県道723号線になっています。どうやらトンネルを掘って箱根町の宮城野側と南足柄市の道了尊側を結ぶ計画があったようです。それが今のところ実現していないために登山道として残されているようです。
標高700mくらいで別荘地もなくなり山道らしくなってきます。舌足らずなウグイスのさえずりを聞きながら1時間半弱で稜線に到達しました。ハコネ笹の明るい広い尾根が右の明星ヶ岳のほうに延びています。明神ヶ岳の左方向は登りになります。ここは標高900m位で足元には葉の形が独特なナツトウダイ(夏燈台)が茂っていました。
シュンラン(春蘭)
明神ヶ岳方向へ登り始めると登山道の脇にシュンランが手を広げるようにして咲いています。マメザクラは既に時期が遅く花びらが地面に散っています。フキノトウが成長して30センチほどになりその面影を残しているのもあります。また低い木に小さな黄色い花をビッシリと付けている木があり、正にこの稜線に春が来ているのを感じさせます。時々展望が開ける尾根道を木々や草花を眺めながら登って行きます。
平坦で明るく開けたところの草むらで、なんと十数本のアズマギクが群生して咲いています。周囲の花びらが薄紫色で真ん中の黄色い花との対比が華やかで美しい。
「登山者の多いコースにこんな綺麗な花が咲くんだ」と少々驚きました。
明神ヶ岳山頂からの金時山(1,213m)
明神ヶ岳山頂には宮城野の登山口から2時間強で到着しました。既に何人かの人たちが休憩しています。期待していた富士山は全く見えません。周囲の金時山や神山は見えるものの少し霞んでいます。しかし山頂から眼下に広がる新緑の山々は見事です。この明神ヶ岳山頂は遮るものがなく吹き曝しなので風が冷たいです。周囲に生えるハコネ笹を屏風がわりにして休憩します。
明神ヶ岳山頂からの神山(左:1,438m)
ハコネシロカネソウ(箱根白金草)
明神ヶ岳からは道了尊へ向かって下って行きます。昨日の雨で地面はまだ乾いていません。階段が整備されていないので、赤土の斜面は滑りやすく注意して降りていきます。少し下った沢のような湿地の斜面ではハコネシロカネソウが群生して咲いています。ハコネシロカネソウは箱根周辺にだけ咲くシロカネソウの仲間です。ツルシロカネソウに似ていますが花がひとまわり小型です。
エイザンスミレ(叡山菫)
カントウカンアオイ(関東寒葵)の葉と花(下の方)
明るい防火帯の尾根道は紅色のクサボケが沢山咲いています。何本かのミツバツツジもまだ花を残しています。カンアオイの葉が所々にあります。カンアオイの葉を起してみたらそのうちのひとつに茶色い花が付いていました。
カンアオイの仲間にはカンアオイとフタバアオイ、ウスバサイシンがあります。このうちカンアオイは常緑性で、フタバアオイとウスバサイシンは落葉します。日本にはこれらが50種類程度あり、さらに地域ごとに異なる品種が見られるようです。有名な徳川家の家紋のミツバアオイの紋はフタバアオイの葉を図案化したものです。
カントウカンアオイ(関東寒葵)の花
カンアオイは山地の樹の下や暗い場所に地べたに張り付いたように自生します。成長は驚くほど遅いと言われています。冬でも枯れないで青々と葉が茂っているためこの名が付けられたようです。 主に早春から春にかけて1個~数個の花を咲かせます。花の色は主に濃茶色や暗紫色で花びらは退化して無く、つぼ形のがく片から成ります。カンアオイの仲間の花はこのように非常に地味です。そして花の形は独特で奇妙です。このため隠れた愛好家も多くいるようです。またギフチョウの幼虫の食草としても知られています。
ホウチャクソウ(宝鐸草)
宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)はお寺の軒下四隅に下げられる大型の風鈴のような、 釣鐘のような飾りをいいます。ホウチャクソウはこれに似ているのでこの名があります。道了尊(最乗寺)へ近づくにつれこのホウチャクソウが沢山咲いています。名前からして最乗寺に近いこの場所にふさわしい花だと思いました。
道了尊(最乗寺)の参道にある夫婦和合の高下駄(重さ3.8トン)
山道を下っていくと最乗寺が目の下に出てきます。右側にコンクリートの階段がありますが、こちらを行くと山門の方に行ってしまいます。最乗寺の本堂の方に行きたいので、階段でない左側を下ります。直ぐに橋を渡り参道となります。ここに大きな天狗の高下駄が置いてあります。下駄は片方だけでは使い物にならず、左右一対で初めて役に立ちます。そのことから夫婦円満、夫婦和合の信仰が生まれたとされています。
道了尊
曹洞宗大雄山最乗寺は応永元年(1394年)に了庵慧明禅師(りょうあんえみょうぜんじ)が開山しました。御本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)で、脇侍仏(わきじぶつ)は文殊菩薩と普賢菩薩です。天狗で有名な道了尊は道了大薩捶(どうりょうだいさった)と呼ばれ修験道の行者です。相模坊道了尊者という実在の人物で、金峰山・大峰山・熊野三山に修行し幾多の霊験を現したと伝えられています。開山の祖の了庵禅師が75才にして亡くなったあと道了大薩埵は以後山中にあって大雄山を護り多くの人々を利済したそうです。いわゆる天狗となって大雄山を守ったということですね。
そして小田原駅~大雄山駅間の大雄山線は道了尊で有名な最乗寺への参詣鉄道として計画され、1925年(大正14年)に開業されました。
宮城野支所前~明神ヶ岳~道了尊のコース断面図
コースタイム 歩行4時間10分 距離9.47km 累積標高802m -928m
小田急線小田原駅東口(バス)8:30~9:07宮城野支所前→10:32稜線鞍部→11:27明神ヶ岳12:14→13:24神明水→13:45見晴小屋→14:40最乗寺(見学)→15:00道了尊バス停(バス)15:20~大雄山線大雄山駅(関本:バス)~新松田駅
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