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南アルプス・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根~仙丈ヶ岳(3,033m)

平成25年(2013)8月3日(土)~5日(月)2名
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登山口からしばらく登るとタマガワホトトギス(玉川杜鵑)が迎えてくれる
竹宇駒ヶ岳神社~七丈小屋~甲斐駒ヶ岳~仙丈ヶ岳~北沢峠のコースマップ
8月2日(金)前日。JR韮崎駅近くの「よろず屋旅館」に宿泊する。旅館での素泊まりは初めてだ。近くに大きなスーパーマーケットがあり買出しに行く。今夜の食べ物と飲み物を購入する。惣菜などはそこそこに値段が安いように感じる。旅館は昔からあるような感じで部屋は現代風に造られていた。2階で6帖くらいの広さにベッドが二つ置かれている。トイレと洗面が付いたユニット型のバスルームがある。エアコンやテレビも設置されていて広くはないが不便ではない。素泊まり3,800円でこのくらいなら充分だろう。1階には2~3人でいっぱいになりそうな浴室があり温めの湯に入る。ビールを飲み買ってきた寿司を食べ、酒を2合飲んで早めに寝る。
1日目:8月3日(土)曇
黒戸尾根は急な梯子や鎖場が連続するハードなコースだ
5時前にはタクシーが迎えに来てくれた。登山口に近づくにつれ左手に甲斐駒ヶ岳が見えてきた。中腹は雲に覆われているが山頂付近だけ朝日を受けて黄金色に輝いている。麓から長々と延びる尾根が黒戸尾根なのか。登山口手前にある駐車場は広いが登山者の車でかなり埋まっている。竹宇(ちくう)駒ヶ岳神社を通り吊橋を渡って歩いていく。しばらく登って行くと少し開けた場所が笹ノ平である。樹林帯の林床が笹に変わりやがて苔類が多くなってくる。最初の岩場が出てきたがこれが刃渡りなのか。大きな一枚岩が連続する岩場に鎖が付けられている。ここは予想していた程ではなく、なんなく通過する。
苔の中に多くのギンリョウソウ(銀竜草)が出てている
祠のある刀利天狗を過ぎて黒戸山を巻くようにして行く。やがて急な下りになり下りきった所が五合目小屋跡である。 更に一段下った所にも小屋跡があり祠が祭られている。ここには急斜面に40段はありそうな長い梯子が待ち構えていた。七丈小屋までは幾つもの梯子があり、なかには高度感のある垂直の梯子もある。鎖場も難度が高くまさしく真剣に乗り越えていく。ようやく七丈小屋に着いたが周辺は雲に覆われていて展望は開けない。小屋はかなり混んでいて、素泊まりの七丈第二小屋やテント場も一杯のようだ。あまり眠れずに夜中に起きて空を見上げると、明日の晴れを予感させる星が輝いていた。
2日目:8月4日(日)晴れのち曇
ご来迎場手前から見た八ヶ岳連峰(2,899m)
朝からすっきりと晴れている。七丈小屋からは地蔵岳の左手に半分隠れた富士山のシルエットが見える。インスタント麺などで簡単な食事をして出発する。登り始めるとすぐに展望が開けてきて眼下には雲海が広がる。八ヶ岳や奥秩父の山々も雲海の上に浮かんでいる。この尾根の由来の黒戸山が下の方に黒々と見える。ご来迎場(ごらいごうば)は開けた台地で周辺の展望が素晴らしい。
登るにつれ甲斐駒ヶ岳山頂(2,967m)が大きくなってくる
ゴゼンタチバナ(御前橘)
シナノオトギリ(信濃弟切)
白い花崗岩の甲斐駒ケ岳が頭上に聳えている。ここからも次々と岩場や鎖場を乗り越えて行く。ゴゼンタチバナやシナノオトギリなどの花々が初々しい。
九合目を越えて鳳凰三山(2,840m)を望む
甲斐駒ヶ岳山頂より北岳(左、3,192m)、間ノ岳(右、3,189m)を望む
甲斐駒ヶ岳山頂より緩やかな山容の仙丈ヶ岳(3,033m)
甲斐駒ヶ岳山頂の石祠
ようやく難所を越えて山頂に近づいてきた。山頂と思われるピークに人々の姿が見える。駒ヶ岳神社奥社から山頂までは直ぐであった。山頂は賑わっていて360度の展望が楽しめた。
甲斐駒ヶ岳山頂より摩利支天(中央)を見る
駒ヶ岳山頂から摩利支天方向へ下り、分岐からは駒津峰へ向かう。駒津峰へは行き交う人で込み合い時間がかかる。また駒津峰へは下ると思っていたが、岩場を登っていくのであった。駒津峰からは気持ちのよいハイマツ帯を双児山へと向かう。双児山からは樹林帯となり長い長い下りで北沢峠に着いた。長衛荘でコーラを飲み昼食にラーメンを頼む。大きいチャーシューの入った魚介風ラーメンであった。
馬ノ背ヒュッテへ向かう斜面に咲くマルバダケブキ(丸葉岳蕗)
北沢峠からは標高差600m強を登って馬ノ背ヒュッテに到着する。月曜日で空いていると思っていたが思惑と違って混んでいた。寝場所は隣と肩が接する60cm幅しかなく、寝返りも打てない狭さは苦痛である。山には天国と地獄がある。何よりも暑さが堪えたが、前日あまり寝ていないこともあり少しはうとうとした。
3日目:8月5日(月)霧、雨、曇
霧の仙丈ヶ岳山頂
前夜から雨が降り、起きた時は止んでいたが曇り空であった。今朝も即席麺のスープとビスケットなどで食事をする。仙丈ヶ岳へ登り始めると霧雨となり次第に強くなってくる。頂上直下の仙丈小屋に着いたときはかなりの雨足であった。仙丈小屋の自炊部屋で雨具を付けて完全装備をする。この雨だし展望もないし諦めて下山しようかと思った時、偶然にも仙丈ヶ岳の山頂が一瞬見えて急遽登ることにする。雨は止んで霧の中であったが仙丈ヶ岳山頂に到着した。
仙丈ヶ岳から小仙丈ヶ岳へ向かう途中見かけた雷鳥
小仙丈ヶ岳へ向かう途中で霧の中に雷鳥を数羽見かける。小さな岩場を登り小仙丈ヶ岳に到着し、ここから下山にかかる。長くて急な岩交じりの道を下る。大滝ノ頭を過ぎて60~70名くらいの団体とすれ違う。10名程度のグループに小分けにされていたが、こういう団体は実に迷惑だ。三合目を過ぎ北沢峠9時45分発のバスに間に合いそうだ。下りの途中で親子3人連れを追い抜く。夫婦は60歳前後かな、おかっぱ髪で若草色のタイツを付けた娘(孫かも)は小学校の高学年くらい。小太りの奥さんが「だから、もう30分早く出ていれば」と怒って話している。父と娘はうなだれて黙って聞いている。 どうやら奥さんは疲れて歩けず予定の9時45分発のバスに乗れないのを心配している様子なのだ。我々はバス停に発車10分前に到着してバスに乗車していた。間もなく父親と子供も到着した。奥さんはまだ到着しない。白髪交じりでキャップ帽の父親が心配して奥さんを迎えに走って登っていく。が、すぐに降りてきて切符を買いに行く。奥さんもようやく到着して、親子3人でバスに乗ることができた。どうなる事かとやきもきしていた我々もそれを見て一安心した。広河原でバスを乗り換えてJR甲府駅到着は12時を少し過ぎていた。甲府駅近くの蕎麦屋のビールで無事登頂の乾杯をし、笹一の旨い冷酒を飲み蕎麦を頼んだ。下界は暑いがそれでも天国である。
竹宇駒ヶ岳神社~七丈小屋~甲斐駒ヶ岳~仙丈ヶ岳~北沢峠のコース断面図
コースタイム:総歩行18時間40分 距離26.9km 累積標高4,272m -2,996m
1日目:韮崎よろず屋旅館(タクシー¥6,840)~竹宇駒ヶ岳神社5:27→7:34笹ノ平→9:55刀利天狗10:10→10:50五合目小屋跡→12:25七丈小屋(泊まり)歩行6時間30分(別途休憩30分)
2日目:七丈小屋5:30→6:32ご来迎場→8:10甲斐駒ヶ岳8:45→10:05駒津峰10:15→10:50双児山→12:10北沢峠(長衛荘にて昼食)12:40→13:38三合目→14:20大滝ノ頭→15:20馬ノ背ヒュッテ(泊まり)歩行8時間30分(別途休憩1時間30分)
3日目:馬ノ背ヒュッテ5:23~6:15仙丈小屋(雨支度)→6:50仙丈ヶ岳→7:44小仙丈ヶ岳→8:30大滝ノ頭→9:35北沢峠(バス)9:45発~広河原(バス)~12:05JR甲府駅(昼食)歩行3時間40分(別途休憩30分)
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