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奥多摩・金袋山~ウトウの頭(1,587m)

平成21年(2009)7月8日(水)
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ミズナラの巨木 幹周7.51m 樹高 20m 樹齢推定700年~800年
(このコースの金袋山から先は初心者には不適です。標識がなく踏み跡も不明瞭なところが多くルートファインディングが必要です。)
奥多摩駅より日原鍾乳洞行きのバスに乗り終点の日原鍾乳洞で降りる。降りたのは5名で3名は天祖山、雲取山方面へ歩いていった。バス停前の日原川に掛かる橋を渡り突き当りを右へ曲がる。日原鍾乳洞手前の左側に一石山神社がある。ここの石段を登っていくと小さな神殿の前に出る。左側に社務所のような建物があり一石山(いちいしやま)への登り口はこの建物の右側から登っていく。すぐに「金袋山、ミズナラ」の標識があるので左側の踏み跡を辿る。道は初めは不明瞭だが昔に造られた石段が出てくるのでこれを見落とさないように辿る。かって日原鍾乳洞が盛んだったころの遊歩道的な石段だと思うが、今は日原鍾乳洞へ訪れる人も少なくなりこれを登る人は限られた登山者だけだと思う。道は一石山への直登を避け左へ巻いて登っていく。薄暗い杉の樹林帯を登り尾根に出ると展望台と書いてある。しかし当時から数十年が経ち樹木が育ったためか展望は得られない。さらに樹林帯を進んで行くと傾斜が緩み一石山頂上に達した。一石山は周辺が樹林に覆われ展望は得られない。一石山と書かれた小さな木片が細い木に付けられているだけで、うっかりして見落とす人が多いだろう。
一石山を過ぎてからの杉林
頂上とも思えぬ緩やかな金袋山
一石山を過ぎて緩やかに登る尾根道を歩く。前方に枝が伐採されたためか白っぽい杉林が見えてくる。真っ直ぐの木々で杉林とわかるがちょっと不思議な感じがする。やがて前方に傾いた大きな木が見えてくる。これが噂のミズナラの巨木か。この木は十年ほど前にテレビ中継されて有名になったという。傾いていていかにも恐竜が歩き出しそうな感じだ。巨木の周りは木が置かれてサークルが描かれている。保護のためサークルの中に入らないようにとの意味なのだろう。前方の尾根にでて左方向に進む。緑の中の広葉樹林の広い尾根は緩い勾配なので気持ちよく歩ける。梅雨時だからなのか広い尾根のあちこちに白いギンリョウソウが落葉の上から顔を覗かせている。金袋山は頂上とも思えぬ平らな場所にあった。
篶坂ノ丸 1,456m
苔むした岩
この辺りから長沢背稜の三ツドッケあたりの稜線が見える。山腹から霧が湧き流れていく。篶坂の丸(スズサカノマル)も緩やかな尾根上にあるピークで標識がなければわからないだろう。このあたり山名標識はあるがその他の標識は一切ないので、ウトウの頭への方向を地図とコンパスで確認する。苔むした岩や変わったキノコ、ダケカンバが頭上で葉を広げている様を見たりして進む。やがて1,443mのピークから、なだらかに下りウトウの頭への最後の登りが始まる。岩稜のところは巻いて行くが相当な急登が続く。踏み跡の不明瞭なところもあり、探しながら登っていく。
ウトウの頭(1587m)の三等三角点 酉谷山方面、稜線中央直下に避難小屋が見える
最後の登りは標高差100m位だろうか。登り切った所は狭い山頂で三等三角点があるのでウトウの頭と確認できた。山名を示す物は一切なく、かって鳥(ウトウ)の画をデザインした山名板があったようだが心無い誰かが持ち去ってしまったらしい。ウトウ(善知鳥)は北海道・東北の海岸地帯に生息する海鳥ですが、山名の由来は孫惣谷のウトウ沢からきているようです。山頂は展望もなく強風にさらされているので、早々に撤退することにする。ここからは全くのマイナールートでインターネットでも調べたが同じコースを歩いている記録はなかった。山頂でコンパスを四間小屋尾根上の1,388mのピークに合せ、降りる方向を見ると赤テープがあり僅かな踏み跡がありこれを下る。急な下りだが直ぐに展望のよい緩やかな場所に出てここで昼食を取ることにする。前方には長沢背稜の酉谷山が見え酉谷避難小屋のブルーシートも見える。短い昼食を済ませ急な下りをぐんぐん降りる。
自然の盆栽。倒木上の緑の世界 枯れ木や倒木にサルノコシカケが一杯
やはり人がほとんど入って来ないルートと見えて、周囲の風景はタワ尾根とは少し違って見える。まず苔むした倒木が多くサルノコシカケ類のキノコ類が多い。これは人に持ち去られないので残っているのだろう。苔むした倒木の上にも小さな世界が広がっており見ていて飽きない。これはさながら自然の盆栽だろうか。
原生林の緑の中を歩く キノコがビッシリついた倒木
広い尾根上はやはり注意が必要だ。尾根が枝分かれしていて、再度コンパスで方向を確認する。コンパスの方向を進むと薄い踏み跡が出てくる。それを辿っていくと明るいブナ林にでた。ここが1,388mのピークあたりらしい。高度計も似たような表示をしている。更に下っていくと右側に明瞭な道が現れた。これが上段歩道(作業道)なのかも知れない。これを見送って更に下る。次第に踏み跡が濃くなり左側に直角に折れる道が現れた。方向は小川谷の三又方向に向かっている。この道を下りていくと所々に白いサラシナショウマが咲いている。道は作業道らしく手入れされており稲妻状にぐんぐん下っていく。やがて沢の音が聞こえてきて沢の縁にたどり着いた。沢沿いの道を左に進む。沢沿いの細い道は上下を繰り返し進んでいく。沢の上部が崩壊したりザレたところもあり慎重に歩く。やがて作業員が沢に掛かる木道を作っているところに着いた。工事中なので橋の脇の飛び石伝いに渡る。ここでようやく酉谷山への登山道に合流した。ここからは小川谷林道の方向に進む。所々に掛けられた丸太橋は濡れていて滑りやすい。
ノリウツギ(糊空木)製紙用の糊を作ることによる 日原鍾乳洞付近の岩。籠岩
林道に着き一休みして歩き出すと、間もなく、先ほど作業していた人たちの軽バンが止まって、日原鍾乳洞まで乗せていってもらうことになった。ラッキーといっていいのか、林道歩き出来ず残念といっていいのか。ちょっと複雑な気持ち。ただ16時20分のバス便には間に合わないと思っていたので、この点は助かった。一時間ほど早く着いたので日原鍾乳洞付近の岩を眺める。最初の岩は籠岩だ。頭上に覆いかぶさるようにそそり立っている。岩壁を彩る緑がきれいだ。
日原鍾乳洞付近の岩。梵天岩 日原鍾乳洞付近の岩。燕岩
次は小川谷対岸に聳える梵天岩だ。蝋燭を立てたような岩塔がそそり立っている。三番目は籠岩に並ぶ燕岩だ。黒い岩がオーバーハングして頭上にあり圧倒的な迫力のある岩だ。日原鍾乳洞は今もひっそりと営業しているようだ。若い男女が一組鍾乳洞に入っていくのが見える。様々な岩の表情を楽しみ日原鍾乳洞バス停に着いた。
四間小屋尾根1,388mピーク付近のブナ林
コースタイム 歩行6時間
奥多摩駅(バス)8:10~8:36日原鍾乳洞8:45→9:45一石山→10:35金袋山→11:55ウトウの頭→(休憩12:10~12:25)→13:35三又方面へ下る分岐→14:10三又→14:40小川谷林道→15:00工事関係者の車に同乗~15:20日原鍾乳洞~日原鍾乳洞バス停16:20(バス)~奥多摩駅
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