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気ままに山歩きは神奈川や東京近郊、関東周辺のハイキング&登山記録です。

中央沿線・坪山西尾根~びりゅう館中央沿線・坪山西尾根~びりゅう館


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中央沿線・坪山(1,103m)~びりゅう館
平成28年(2016)4月22日(金)2名

     

坪山からびりゅう館方向へ尾根道のミツバツツジ

八ツ田(公衆トイレ)~坪山~びりゅう館のGPS軌跡

今年は花期が早くイワウチワには遅いかなと思ったが、ヒカゲツツジを見に坪山に行くことにした。この2か月ほどは事務所の移転で荷物運びや整理で山へ行く時間が取れなかった。やっとのことで片付いたので2か月ぶりの山歩きができる。今日は前日の雨が上がり青空も見えて初夏のような陽気である。上野原駅前の坪山行バス乗り場には既に数十人が並んでいるが、平日なのでそれほど混んではいない。バスの案内係のおじさんの話では、今年は「イワウチワがほとんど咲いていない」。また「ヒカゲツツジは下のほうでは終わっているが、上のほうではまだ見れる」という。


坪山西尾根の登りはじめ

八ツ田バス停から橋を渡り、公衆トイレ前で身支度をする。一般的な花の多い西ルートを歩くことにする。途中の草むらではワラビが顔を出していたのでしばしワラビ採りを楽しむ。暗い樹林帯に入り危なっかしい斜面を通り、木の桟橋をわたる。沢の水はきれいだが沢床が白っぽいのはどうしてかな思った。沢の直ぐ上流には、かって黄銅鉱採掘場がありそのために白くなっているようだ。黄銅鉱からは銅が取れるが、採掘場は桟橋を渡る手前の沢の直ぐ上流にあるらしい。坪山へは何回も来ているのに、そのことを知らずにいた。そのため黄銅鉱採掘場跡は見損なってしまった。桟橋を渡り更にジグザグの山道を登っていく。「ここから西尾根」の看板がでてくると尾根を直登するような山道になる。

標高800m近くからやっとヒカゲツツジが出てきた

イワウチワが咲いていそうな場所に来てもそれらしい葉が全く出てない。あっても非常に小さな葉ばかりだ。ようやく標高700mを過ぎたあたりでイワウチワが1輪だけ咲いていた。イワウチワ群生地の看板はあるがイワウチワは全くない。花にも当たり年はずれ年があるが、今年のイワウチワはどうやら不作のようだ。ヒカゲツツジ群生地の看板が出てきたがすでに散ったと見えてヒカゲツツジも全くない。更に登っていくと標高800m位でようやくヒカゲツツジが出てきた。それからは登るにつれヒカゲツツジの数が増してくる。

ほとんどがまだつぼみ。咲きはじめた最初のイワカガミ

今度はイワカガミ群生地の看板が出てきたが、イワカガミの葉はたくさんあるが花は全く咲いていない。イワカガミの咲く時期は5月上旬なのでこれはやむを得ない。更に登るにつれイワカガミはつぼみを付けているのが多くなってきた。イワカガミは一輪だけ咲いているのがあった。


西尾根からは木の間越しに三頭山が見える

木の間越に麓の風景がみえ三頭山が大きな姿を見せてきた。坪山は小さな山だが中々険しい。小さな岩場もありロープ場も出てくる。登山道の周囲の木はほとんどがヒカゲツツジでミツバツツジは数が少ない。

西尾根のヒカゲツツジ(日陰躑躅)

ミツバツツジの咲く平らな場所で少し休憩してから上り詰めると直ぐに坪山山頂であった。山頂は南北に十数メートルくらい、東西は3~4メートル程度と狭い。数十人で一杯になりそうな狭さである。以前からこの狭さが坪山の名前の由来なのかなと思っていた。北八ヶ岳のロープウエー山頂駅に坪庭という場所がある。日本建築の坪庭は小さい庭のことですが、北八ヶ岳の坪庭は自然が造り出したすり鉢状の形状をいうそうです。坪山の場合は山の形状ではなく、山頂が小さく狭いことから命名されたようです。確かに坪という字には「小さい、狭い」という意味がありますね。

坪山山頂からの富士山

到着した坪山山頂では5~6名程度の先客がいて昼の休憩を取っていた。その脇からは富士山がきれいに見えていた。私たちも南側の斜面の小さな木陰のところで休憩する。私は座る場所もないので立ったままおにぎりを食べる。そこへバスで一緒だった15人ぐらいのグループが登ってきた。これで山頂は更に込み合うことになる。コーヒーを飲み短い休憩を終えて山頂に上がる。先ほどまで見えていた富士山は僅か20分足らずの短い時間で雲に隠れてしまっていた。それならばゆっくり尾根歩きをしようということで山頂を後にする。

坪山山頂のミツバツツジ

尾根道のミツバツツジ

坪山山頂からびりゅう館へ至る尾根道は坪山西尾根と違い岩場が少ない。しかし急であることは変わりがない。植生も西尾根とはかなり違う。まずヒカゲツツジの数が少ない。イワカガミ、イワウチワは全くない。その代りミツバツツジが非常に多い。傾斜が緩やかなところではミツバツツジを撮影し周囲の景色を楽しみながら歩ける。


ミツバツツジが咲き乱れる尾根道を歩く

ふと見上げるとヤドリギの塊がそこかしこにある

尾根道の右、左とミツバツツジの競演である。ここのミツバツツジはピンク色で、丹沢のトウゴクミツバツツシ(東国三葉躑躅)とは明らかに違う。トウゴクミツバツツシは色鮮やかでどちらかというと赤紫に近いが、坪山のミツバツツジは木によって多少の差異はあるが優しい色合いのピンク色だ。ミツバツツジの途切れたところでふと空を見上げると、まん丸いヤドリギ(宿り木)が幾つも空に浮かんでいる。まるで鳥の巣のようだが木から栄養分を貰って生きている寄生植物だ。ヨーロッパでは1年中常緑で生命力のある植物とされクリスマスではリースとして飾られることも多い。日本でも古くから髪に挿し長寿を祈るならわしがあったようです。万葉集にヤドリギを詠んだ歌がある。「山の木末(こぬれ)の寄生(ほよ)取りて挿頭(かざ)しつらくは千年(ちとせ)寿(ほ)くとぞ」 大伴家持 西暦750年1月2日 万葉集。 歌の意味:山の木の梢に生えているヤドリギを取って、髪飾りにしたのは千年もの長寿を祈ってのことですよ。
ちなみに神奈川県松田町の丹沢の麓に寄(ヤドリキ)という地名がある。(ヤドリキが正式名。ヤドリギ、ヤドロギと呼ばれる場合もある)。明治8年(1875年)近隣の7ヶ村(萱沼、弥勒寺、中山、土佐原、宇津茂、大寺、虫沢)が合併して寄村となった。この7ヶ村では事あるごとに問題を相談し解決していた。そこで何事も寄り合って相談していこうということで寄村と名付けられたようです。この7ヶ村は地形図や昭文社の山と高原地図に地名として残っています。そのためヤドリキの地名と植物のヤドリギとは関係なさそうです。

びりゅう館へ下る途中からの新緑風景

びりゅう館へ至る尾根道は5回ほど小さな登り下りを繰り返して次第に高度を下げていく。しかしびりゅう館へ下る分岐点までは標高差で200m位しか下らない。分岐点からは下り一方となりどんどん高度を下げていく。途中写真のような平坦地があり周囲の新緑が美しい。ここからも下り一方となり前日の雨で滑りやすいので注意をしながら下って行く。眼下の人家が近くなり更にひと下りするとびりゅう館が目前にあった。びりゅう館で休憩しもりそばを注文する。もりそばは腰があって素朴な味であった。

過去の坪山の記録です
H260503 坪山 ヒカゲツツジには遅く、イワカガミとミツバツツジが咲く
H240425 坪山~大寺山~尾名手尾根 イワウチワとヒカゲツツジが満開
H201119 坪山~大寺山~北峰~鋸尾根 冬枯れ風景と富士山の大展望

八ツ田(公衆トイレ)~坪山~びりゅう館のコース断面図

コースタイム 歩行3時間40分 距離5.5km 累積の登り730m 下り756m
中央線上野原駅(バス)8:30~9:25八ツ田9:35→11:35坪山12:00→13:55びりゅう館→14:25学校前14:45(バス)~上野原駅


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